小泉俊己

Toshimi Koizumi

1996年

東京都八王子市南大沢2丁目27 八王子市南大沢文化会館

2-27 Minamiosawa, Hachioji-shi, Tokyo Hachioji Cultural Hall

THE ROAD LEADING TO SILK

南大沢文化会館開館記念として設置された作品。

「八王子市が明治以降、近代都市としての繁栄を築いた大きな要因のひとつとして、絹産業を抜きには考えられないだろう。もちろんそれは、日本の近代経済発展の大きな基盤でもあった。

その八王子絹産業興隆の象徴的存在であり、現在でも当時が偲ばれるものとして南大沢周辺には『絹の道』があり、豊かな自然の中に桑畑も多く見られた。

もちろん現在は当時のような絹産業の繁栄は見られないが、我々は先人たちの造り上げた歴史を忘れてはならない。また、我々の未来は、産業経済の発展とともに、自然との共存も考えていかなければならない。

それらのことから、私は今回の八王子市南大沢文化会館前モニュメントのメインテーマを「絹の道」とし、絹を天に伸び行く三角柱(顕微鏡写真で見ると絹糸の断面は三角形である)で表現し、当地域の未来への発展を表している。その三角形を支えるように集積する桑の葉は、自然との共存、そして、一枚一枚の葉を人々にたとえ、共に力を合わせることで、さらなる地域発展の希望をシンボライズしている。分散する繭玉は、この場所から新たな歴史が生み出される予感を表現している。

(当時)あと数年で西暦2000年を迎えようとしている。新しい千年の始まりである。絹の道が、大きな明るい希望あふれる未来へと続くよう、八王子市南大沢文化会館前モニュメントのタイトルを「千年の道」と名付けたい」と作者は語る。(八王子市HPより)

THE ROAD LEADING TO SILK

THE ROAD LEADING TO SILK

THE ROAD LEADING TO SILK

[`evernote` not found]
Pocket