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日本鋼管株式会社(現JFEスチール)

Nippon Kokan kabushikigaisha(JFE Steel Corporation)

1937年

神奈川県川崎市中原区等々力1-2 川崎市市民ミュージアム前

Kawasaki City Museum 1-2 Todoroki, Nakahara-ku, Kawasaki-shi, Kanagawa

http://at-art.jp/wp-content/uploads/2015/12/nakahara_thomas_2.jpghttp://at-art.jp/wp-content/uploads/2015/12/nakahara_thomas_3.jpghttp://at-art.jp/wp-content/uploads/2015/12/nakahara_thomas_4.jpghttp://at-art.jp/wp-content/uploads/2015/12/nakahara_thomas_plate.jpg

寄贈:日本鋼管株式会社(NKK:現JFEスチール株式会社)寄贈
Size:外径4.2m、H約7.6m
重量約60t

1937年にNKK(日本鋼管)NKK創設者今泉嘉一郎氏によって日本で唯一導入され、「日本式トーマス製鋼法」を発明、日本の鉄鋼業の発展に大きく貢献した産業遺産。川崎市市民ミュージアムに寄贈された。

「このトーマス転炉は、イギリス人シドニー・G・トーマスによって発明された燐を含む鉄鉱石の利用を目的とした製鋼炉である。NKK(日本鋼管株式会社)では1937(昭和12)年にトーマス転炉を導入し、翌年の1938(昭和13)年から1957(昭和32)年まで京浜製鉄所に設置し、稼働させていた。設置当時、日本は満州事変などによる景気の好転を背景に、鉄鋼の国産化推進が強く求められていた。NKKの今泉嘉一郎は、輸入スクラップに依存しない鋼の高能率製造法としてこの転炉に着目し、ドイツで普及していた転炉を、日本で唯一導入したのである。これによりNKKは、民間鉄鋼業界では初めての銑鉄一貫体制を実現させた。
 このようにトーマス転炉は、日本の鉄鋼業界の発展に大きく貢献し、世界屈指の鉄鋼生産国に日本を成長させる基礎を作ったのである。それと同時に、京浜工業地帯発展史の上でも象徴的な産業遺産と言えるだろう。」(プレートより)
経済産業省平成19年度近代産業遺産。

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