富樫実

Minoru Togashi

1990年

京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 京都市美術館

124 Okazaki-enshojicho, Sakyo-ku, Kyoto-shi, Kyoto Kyoto Municipal Museum of Art

空にかける階段'88-Ⅱ

富樫実氏が手がけ,日本各地に設置された「空(くう)にかける階段」シリーズのひとつで,本作品は京都市美術館の敷地内に置かれている。

「空(くう)」とは仏教思想における「すべての事物には実体がない」という意味を表す語で,般若心経にも繰り返し説かれている概念。本作品が仏教思想に影響を受けてつくられたことを示す題名となっている。

天にむかって波打ちながらそびえる石は高さ11メートルにもなり,一つの石塊から切り出された作品としてはかなり大きな部類に入る。

1990年に制作され,長らく京都市美術館の顔として親しまれてきたが,同美術館の整備事業のため,分割・撤去されてしまう予定([1])。

※参考文献
[1]『再整備に際し切断・撤去へ 京都市美の大型彫刻巡り 作品保存と安全確保の間で』(毎日新聞 大阪夕刊2017年5月18日(2017年5月22日閲覧))

空にかける階段'88-Ⅱ

空にかける階段'88-Ⅱ

空にかける階段'88-Ⅱ

[`evernote` not found]
Pocket