東亜建設工業株式会社
TOA Corporation
神奈川県川崎市中原区等々力1−2 川崎市市民ミュージアム中庭
Kawasaki City Museum 1-2 Todoroki, Nakahara-ku, Kawasaki-shi, Kanagawa
寄贈:東亜建設工業株式会社
Size:左:外径約200cm、H約200cm、重量約3.6t
右:外径約206cm、H約180cm、重量約4t
大正時代末期の川崎臨海部の埋め立て工事の際、浚渫船(しゅんせつせん)「六郷丸」のポンプ先端部分に取り付けられ、海底の土砂を掘削するドリルの刃先として使用されたもの。東亜建設工業より川崎市に寄贈された。
「カッターヘッドは、埋立事業に活躍したポンプ船に付属していたもので、海底の土砂を掘削するためのドリル型機械のことをいう。
この右側のカッターヘッドは、京浜埋立事業に参画した「六郷丸」に付属していたものであったが、当時使用されたものかどうかは不明である。
これらカッターヘッドには、それぞれ突出した歯がついているが、これは硬質の岩板の掘削のために後備されたものであり、川崎沿岸の埋立(大正後期)の際にはのっぺらとした歯であった。
このカッターヘッドは、近代産業の発達の一契機ともなった沿岸地域の埋立事業の中で、その開発史のシンボルとも言えるだろう。」(プレートより)