中村順平 他
Junpei Nakamura
1947/2012年
東京都千代田区丸の内1-9-1 東京駅JR京葉線改札外
JR Keiyo Line Tokyo Sta. 1-9-1 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo
図案:中村順平
彫刻:本郷新、田畑一作、建畠覚造、白井謙二郎、北地莞彌、中野四郎
Relief:Arata Hongo, Issaku Tahata, Kakuzo Tatehata, Kenjiro Shirai, Kanji Kitaji, Shiro Nakano
Size:H約3.2m、W合計約54m
素材:石膏/plaster
1945年9月、進駐軍は東京駅に鉄道輸送事務所(RTO:Railway Transportation Office)を設置。その際に建築家の中村順平氏が図案、監修し、東大寺や京都、厳島神社など日本の名所、日本地図をモチーフにした石こう製の3枚のレリーフを作製した。本郷新、田畑一作、建畠覚造など後に作家として名を上げた6人の作家が参加している。
レリーフは1947年から進駐軍が旧国鉄に施設を返還する1952年まで、進駐軍の専用待合室や受付の壁面に設置されたが、返還後は駅事務室の壁に覆われた。
東京駅赤れんが駅舎の復元工事中は取り外して倉庫に保管され、2012年9月、空白部分約12メートル分を除き、京葉線地下コンコースに復元展示された。
コンコースのガラスケース内の展示なので、見にくい箇所もあるが長大で非常に見応えのある作品に仕上がっている。
『RTOレリーフ』
「戦後間もない昭和22年(1947)に進駐軍の鉄道司令部であるRTOが、東京駅丸の内駅舎南口改札脇に設置された。
その設置工事中、「進駐軍の目を驚かす衣装を施せないだろうか」という運輸省の建築技術者の声で急遽、東海道や国立公園など日本の名所旧跡、日本地図を石膏レリーフで表し、RTO待合室の壁3面に施した。フランスのエコール・デ・ボザールに学び、日本人初のフランス政府公認建築士(D.P.L.G)の資格を得た横浜高等工業学校(現横浜国立大学)教授の中村順平(1887ー1977)が図案と総監修を行った。
制作には当時新鋭彫刻家、本郷新、田畑一作、建畠覚造、白井謙二郎、北地莞彌、中野四郎らが携わった。
東京駅丸の内駅舎の保存・修復工事に伴い、平成24年(2012)に京葉線地下駅に移設した。」
(プレートより)