岩野勇三
Yuzo Iwano
1967/1978年
神奈川県横浜市中区長者町55-2 大通り公園
Odori park 55-2 Chojamachi, Naka-ku, Yokohama-shi, Kanagawa
横浜大通り公園、市営地下鉄伊勢佐木長者町駅2番出口付近花壇に設置された作品。少年が片手で笹を持ち飛び上がっている様を描写している。
笹には「いつも、笹を始めとする草々の生命力には驚かされる。どんなに冷たい雪があっても、その生命力で雪を割ってまで生えてくる笹のように粘り強く生きろ」というメッセージがこめられているという。
「笹と少年」像は1970年開催の新制作協会の展覧会に出展され、1973年高田高校創立百周年の際に寄贈。その同じ型から作られた像を横浜と福島県いわき市役所に設置したという。台座には「1967」と彫られているが、大通り公園の開園は1978年なのでそれ以降に設置されたものと思われる。
岩野勇三は東京造形大学教授を務め、新制作協会会員の彫刻家。
1931年7月9日新潟県高田市に生まれ。新潟県立高田高校在学中に彫刻家佐藤忠良にデッサンを学び始め、卒業後も佐藤に師事、彫刻家を目指す。写実的な人物像の彫刻を数多く制作した。